TECHNOLOGY

高速検査を支えるサキの技術

高速化の追求は、カメラなどのパーツの最適化、撮像データの処理や各パーツの動作連携など、ハードウェア設計から画像処理のソフトウェア開発まで幅広い技術を要します。
サキ製品はキーテクノロジーを全て自社開発しているため、撮像の高速化に関わるプロセスを最適化しています。

自社開発のメリット -高速化-

全て自社開発の場合

キーテクノロジーが最適化されていない場合

01

サイクルタイムを短縮する広域撮像

サキの最新のAOI、AXIは一視野のサイズを拡大し、より少ないFOVでの撮像を可能にしています。
AOIは視野拡大に合わせて光学系パーツを最適化し、8umカメラで4500mm²/sec、15umカメラで7000mm²/sec(業界最速レベル)を達成しています。
AXIは広域撮像ディテクタと画像処理技術の最適化により、前モデルと比較しタクトタイムを50%短縮しました。

※弊社サンプル基板A5サイズ(150×214mm)撮像と検査時間の合計​
※検査状況により検査時間が異なる場合があります。​

02

光学ヘッドの高速移動を可能にするハードウェア構造

サキのAOI、AXI、SPIは駆動部分のガントリに安定性の高い2軸構造を採用しています。
さらに、高剛性フレームとフルクローズドのモータ駆動により、高い停止位置精度を誇ります。
このハードウェア構造により、光学ヘッドが高速移動しても高精細な画像を撮像できます。

AOI・SPIのガントリ構造

03

無駄なウェイティングタイムを減らす画像処理

サキは撮像から画像データ処理、3D画像の描写まで、一貫した画像処理プロセスを自社開発しています。
撮像と同時に画像処理を行うため、プロセス移行時の無駄なウェイティングタイムを削減し、サイクルタイムの高速化を実現しました。
AOIとSPIは撮像から3D画像の描写まで全て自社開発の同一ソフトを使用し、X線もCT演算を自社開発ソフトで処理を行っています。

撮像~検査までの最適化イメージ

同時処理

高速化と高精度は両立できる!

一般的には、検査精度とサイクルタイムの高速化はトレードオフの関係性にあると思われがちです。
サキは、キャリブレーションによる視野内の輝度均一化、内製プロジェクタによる高さ計測用縞パターンの改善など、常に最適化を行うことで、検査精度を維持しながら高速化を実現してきました。
サキはこれからも高精度・高速な検査装置を提供し、お客様の生産現場の品質保証に貢献します。