TECHNOLOGY

サキの3次元画像取得技術

サキは基板全面を一括で画像取得するラインスキャン技術からスタートした会社で、基板全面検査はサキの技術開発の出発点です。基板全面検査は3次元検査にも受け継がれ、検査の精度向上やライブラリの管理工数削減など、多くのメリットを生み出しています。

一括撮像で取得した基板全面画像

基板全面の鮮明な3次元画像取得には多くのサキ独自の画像処理技術が用いられています。それはSPI、AOI、AXIに共通しており、各検査工程で高精度検査を実現する重要な要素になっています。

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基板面補正技術

部品の高さ計測の基準となる基板面を正確にサーチするために、基板反りの高さを自動補正する技術です。反りが発生している基板面の高さを自動計測し、基準高さへと合わせることで正確な高さ計測ができます。AXIの場合、基板面基準となる基板パターンを自動サーチします。補正後の画像はXY方向だけでなく、Z方向にもピクセル単位で補正されます。

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画像生成技術

サキはさらなる検査精度向上のため、FOVごとの画像をシームレスにつなぎ、基板一枚を3次元画像で管理ができるようにしました。シームレスな画像生成には、絶対的なハードウェアの精度に加えて、高度な画像処理が施されています。全画面で3次元情報の取得が可能なため、基板面に発生する余剰部品検査も可能です。

AOIの生成画像

AXIの生成画像

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画像生成技術 ~Z方向への拡張~

昨今、後工程の自動化が進み、AOIでの背高部品検査が求められるようになりました。サキのZ軸搭載オプションは2D・3D AOIの両方でZ方向への検査能力を拡張します。
Z方向に拡張して撮像した画像を合成することで、Z方向にもシームレスな部品画像が得られます。それにより、はんだ検査と背高部品の高さ計測検査や部品面の極性検査を同時に実施できます。

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ライブラリ管理工数の削減

XYZ方向へのシームレスな3D画像の生成は、検査ライブラリ管理工数の削減にも貢献します。画像合成技術がない場合、複数FOVにまたがる大型部品はFOV毎に検査ライブラリを分けなければいけません。一方で、画像生成技術を持つサキの検査装置は基板上に搭載された部品を全て同じライブラリで検査できるメリットがあります。ユーザー側は撮像条件によりライブラリの管理方法を分ける必要がありません。